古市憲寿さんの「保育園義務教育化」を読んでみました。
「義務!」という言葉が強烈で抵抗感がありますが、要は「週に一時間利用でも、朝から晩まででもいい。みんなが保育園を使えるようにしたらお母さんのためにも子どものためにもなる」という内容です。
保育園に限定しなくていいと思いますが、育児の孤立化で虐待に発展してしまうケースも、きっと少しでも預かってもらってもらえるところがあれば救えたのかな…とニュースを見ていて思ったり。
すべてが共感できたわけではないですが、印象的だった部分をまとめました♪
目次
「保育園義務教育化」で共感したポイント
子供を減らしたい国の政策だったら、惚れ惚れしちゃうくらいに完璧だ
『高額な出産・育児費用。なかなか見つからない保育園。不足している育児支援の仕組み。子育てのしにくい労働環境。「お母さん」に対して異様に厳しい社会の目線…。
子供を減らしたい国の政策だったら、惚れ惚れしちゃうくらいに完璧だ。』
本当にそう思います。
日本は離婚率も高いわけだし、シングルでも安心して子育てできるくらいの制度があったらいいな…
お母さんを大事にしない国で赤ちゃんが増えるわけない
『この国では「お母さん」が日々取り締まられている。子どもが泣いたときは「すべて私が悪い」と謝罪することが求められ、ベビーシッターを使おうとすると「母性がないのか」と糾弾される』
『子どもを産んでくれて、働こうとしてくれて、少子化問題・労働力問題を救ってくれているお母さんたちになぜ世の中は優しくないのか。』
しつけや注意をすることはもちろん大切ですが、古市さんは、「お母さんと子どもは別の個体であって、すべてを母親の責任にするのは違うと思う」と言っています。
私自身も、子どもが泣いたり騒いだりするのは当たり前なんじゃないかな、電車の中で多少うるさくても「元気だなぁ」と思える心の余裕が大人たちにあれば、お母さんたちが肩見せまい思いをしながら乗ることもないのではないかな…と思っています。
※すみません、自分のブログなので好き勝手に書いています(笑)
また、この本にも書いているけれど、「母」になった瞬間から、多くの人が当たり前にしている、「仕事を頑張る」「旅行をする」「趣味に没頭する」ということもできなくなる、してはいけないという意識がある気がします…
子ども=母 母=子ども、一心同体ではなくて、子育てしながらもお母さんが自分の好きなことも楽しめる、楽しんでいいんだと思える世の中が良いな。
三歳児神話の嘘
この本で知りましたが、昔から言われている
「3歳までは常にお母さんと家庭で一緒にいないと、その後の成長に悪影響を及ぼす」
という説は、国も合理的な根拠がないと否定しているそうです。
むしろ、24時間365日子どもから離れる時間のないお母さんの育児不安はとても大きく、子どもから離れる時間が持てているお母さんは育児不安が少ないという研究も…
古市さんの主張は、「週5回、一日8時間」など決めるのではなく、週1回でも2回でも一時間だけでも、保育園に預けることができる体制が望ましいのではないか、というものです。
その理由は、お母さんの育児不安の取り除きだけでなく、就学前教育が非常に大事だという研究がある、と古市さんは主張しています(詳しくは本で♪)
私もこれはいいなと思いました。もちろんずっと一緒にいたいお母さんもいるので、そこは尊重すべきだと思いますが。
私の場合は、

私のご飯でちゃんと栄養取れているかな…

児童館に行くくらいでいつもおうちにいるけど刺激がなくて大丈夫かな…
こんなこと思ったりしていました。
いざ保育園に通い始めると私自身の気持ちが楽になったのは確かでした。
単に子どもと離れる時間ができただけでなく、自分のほかに子どもの成長を見届けてくれている人たちが近くにいるということが安心でした。
シングル、ワンオペ、両親遠方の方は特にそう感じるかもしれません。
共働きは最大の保険であり、最大の金融商品だ
『日本ではいまだ子どもが生まても働き続ける人の割合が少ないが、実はそれは相当な生涯賃金の損失になっている。
たとえば年収350万円だとしても、出産後25年間働き続ければ退職金や年金を合わせて約一億円になる。一方で夫に対して「今より1億円多く稼いで」というのは至難の業だ。
それよりも、自分が働いて男女共働きになれば、世帯の生涯賃金は確実に上がる。(もちろん、そのためには男性が育児・家事に積極的に関わるのが必須だ)
結婚しても男女がともに働くことは「最大の保険であり、最大の金融商品だ」と瀬地山さん(東大教授)は言うのである。』
正直、新卒で入社した頃、会社の上司にいつも「結婚して専業主婦になりまーす」と言っていました(笑)
そのときに「正社員をやめて専業主婦になると1億円の生涯収入の損失になるよ」と言われて、「…?!」目から鱗が落ちる状態になったことがあります(笑)
正社員、派遣、フリーランスなど、働き方はいろいろですが、たしかに働くこと自体が保険になる…そうかもしれない。今は納得できる。
【まとめ】「保育園義務教育化」ママ目線で読んで、共感ポイントたくさん。
すべてではないにしろ、一人の母として、共感できるところが多かったです。
特にこの国の政策に対して
子供を減らしたい国の政策だったら、惚れ惚れしちゃうくらいに完璧だ。
は名言?だと思いました。
ご興味ある方はぜひ♪
\保育園見学のポイントはこちらにまとめました♪/
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